現場に持参するように依頼される持参物は、「自身で用意するもの」と「クライアントから支給、あるいは一時貸与されるもの」に大別されます。
「自身で用意するもの」の多くは、様々な現場で共通して持参するように依頼されますので、仕事道具として、また先行投資として購入しておくことをオススメします。
持参物として依頼されるものベスト8
- 1位:筆記用具
- 2位:LANケーブル
- 3位:デジカメ
- 4位:作業用ノートPC
- 5位:コンソールケーブル
- 6位:カッター
- 7位:タイラップ、ビニタイ、ケーブルタグ、マスキングテープ
- 8位:プラスドライバー、マイナスドライバー
1位:筆記用具
1位はやはり筆記用具です。
チェックシートの作成や、作業中にメモを行う時などに必須です。
具体的には黒ボールペン、黒油性ペンの2種は用意しましょう。
2位:LANケーブル
持参したLANケーブルを用いた疎通テストが作業手順内にあることがあります。
また、トラブルとして機器間の疎通ができない場合、既存LANケーブルの劣化を疑って、持参したLANケーブルと交換し、トラブル原因の特定を行うような場合もあります。
Cat6以上、長さが3~5mのLANケーブルを1本、現場には常に持参する感覚で良いかもしれません。
作業後に現場に残置するLANケーブルについては、事前に支給されるか、代理購入・後日精算されますいので、仕事道具として準備するLANケーブルとは別物と考えてください。
3位:デジカメ
作業前後の証憑写真撮影のために持参を求められます。
昨今は性能向上もあって、「スマートフォンでも可」ということも多くなりました。
ただセキュリティ対策のため、作業場所への通信端末の持ち込みを禁止しているエンドユーザー様もいらっしゃり、その場合は依然としてデジカメ指定となります。
4位:作業用ノートPC
機器へ接続して設定を行う、通信速度の確認を行う、といった用途で用います。
事前にターミナルエミュレータ「Tera Term」のインストールを求められたり、ブラウザ「Edge」を使用して特定サイトへのアクセステストが手順に含まれていることもあり、OSはWindowsが無難でしょう。
ウィルス対策ソフトのインストール、最新のアップデートは依頼に記載がなくても行っておくべきです。
商流によっては、ウィルス対策ソフトの製品名やバージョンの事前報告を求めてくる場合もあります。
5位:コンソールケーブル
4位の作業用ノートPCと、セットでの持参依頼が多いです。
通称「CISCOケーブル」とも呼ばれ、また「持参物:コンソールケーブル(RJ45)」と、ルーター側のポート端子形状を記載されることも多いです。
旧来、PC側に接続するインターフェースのDB-9端子のコンソールケーブルが標準的でしたが、持参するノートPC側にDB-9端子が無い場合がほとんどと思われます。
DB-9端子に変わり、USB端子となっているコンソールケーブルも普及してきました。
コンソールケーブル新規購入時は、「コンソールケーブル USB RJ45」といったようにオス・メス両方の端子形状も合わせて検索すればすぐに見つけられます。
6位:カッター
現地で多数の開梱作業が予定されている場合に持参依頼が多いです。
PCの大量キッティング現場や、官公庁や病院で行われる大規模PC入れ替え作業などです。
ただ作業対象が少量であっても、開梱を伴う作業は非常に多いため、クライアントからの指定は無くても1本持参しておくのがオススメです。
7位:タイラップ、ビニタイ、ケーブルタグ、マスキングテープ
タイラップ、ビニタイはケーブル類の整線、ケーブルタグ、マスキングテープはケーブル類のマーキング、それぞれ用途は異なりますが、概ね同じ類の持参物として依頼されます。
いずれも残置、消耗品となり、ワーカーの持ち出しとなる場合も多いですが、100円ショップなどでも入手でき、マーキングは作業者のミスを減らす効果もありますので、必要経費と捉えるべきでしょう。なお、1つ2つの消費であれば持ち出しですが、1作業で10~20以上消費するような場合は、通常クライアントから支給されます。
8位:プラスドライバー、マイナスドライバー
現地でのモニター組み立て、ルーター等のラックへの固定などの作業で用いられます。
また、UPSのバッテリー交換、サーバーのHDD交換など、内部部品の交換を伴う保守作業でも持参を依頼されます。
嵩張るものでもないため、作業カバンに常時忍ばせておいても良いでしょう。
番外:指定されないが持参するもの
スマートフォン(携帯電話)
入退館の連絡やエスカレーション連絡のために、携帯電話の持参は必須です。
連絡や報告にメールやチャットアプリ、カメラアプリを用いることもあるので、基本的にはスマートフォンの方が便利です。
持参必須のため、持参するように言及されることはほぼないでしょう。
エンドユーザー様ご意向により、作業場所への持ち込みを禁止されることはありますので、その場合は指定場所に保管するなど指示に従いましょう。
証憑写真の撮影以外でのエンドユーザー様作業場所の撮影は厳禁です。
手順で定められている撮影においても、エンドユーザーご担当者様へ入館時等に撮影の許可を貰うようにするとトラブルを回避できます。
スーツ(クールビズ)、作業着
厳密には持参物ではありませんが、事前に一着づつ用意することをオススメします。
概ね、作業場所がオフィスのときにはスーツ、それ以外で特にホコリ等で汚れる可能性が高い現場のときには作業着が服装として指定されます。
スーツについてはネクタイや靴、夏場にはクールビズスタイルについても言及されることがあります。
作業着についてはセットで作業靴やヘルメットについても持参依頼を受けることもあります。